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あっという間に5月になりました。4月は、新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言で在宅勤務になり、毎日、「通勤」として仕事に入る前に公園を歩くようになりました。そうしたら、日毎ひごとに植物たちの変化があり、発見だらけ。彼らは、たった1日でぐんぐん姿を変えていきます。それらに魅せられて、雨の日も・曇りの日も・晴れの日も・風の日も歩き続けました。同じ道も、全然飽きません。休日は夫とお互いの発見を教え合う散歩。徒歩数10分圏内にある豊かさ贅沢さ。1日として同じ日はない、そんなことに気づかされ感謝の日々です。
新型コロナウイルスでかますびしい春となりました。人間は環境の生き物と言いますが、環境が変わることには抵抗が生まれる生き物なんだなぁと観察しています。それに比べて、植物の反応は即妙です。あたたかな冬が終わり、大根の花、サンシュユ、木蓮、桜、山吹、スミレ、どんどこどんどこ咲いていきます。
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桜から始まって、どうも今年は花のすすみが1週間は早い。そのせいにしてしまいますが、モクレン、ばら、チューリップ、すべて気づいたら終わっていました。そんな中、どうしても見たかった藤の花。カップルが小さく写り込んでいる写真がありますが、これが、やっぱり花の力の真髄ではないかと思います。お気に入りの1枚です。
モクレン|今年は冬が厳しかったので、樹木がしっかり寒さを体験して、花の咲く準備が着々とすすめられていました。あれよ、あれよと咲いてしまった。モクレンも、いつのまにか咲いていて、びっくりさせられました。
藤|ずっと大きな藤に会いたいと思っていました。樹齢140年の藤。薫り、光、風、蜂の羽音。いや、すごかった。
皐月晴れいろいろ|
チューリップ|週末の土日とも、チューリップに会いに通ってしまいました。今年は桜が長く咲いたおかげで、チューリップと桜による明るく眩しい春の景色がひろがっていました。
モクレン|天界の花が、そのまま空に浮かんでるような、そこだけ質量がちがうような、モクレンを見るとそんな感じがします。ぽっかりと浮かぶ空の蓮。そのまんま、このまんま の わたし で よかったんだなぁ。
こぶし| つぼみの姿が赤ちゃんの拳に似ていることから、ついた花の名。
宙にうかぶように花びら一枚いちまいをほどきながら開いていく様は、観音さまの指先のようです。
幼子がその手ににぎる希望。それは、あなたのなかにあるのだと 指し示す。そんな、コブシの花。
2017.3
2016.3
2015.3
2014.3
チューリップ|小さい頃に読んでもらった絵本に、不思議なワンピースのお話がありました。その白いワンピースは、お花畑に行くと、お花の模様になります。鳥と遊べば鳥の模様に、雨が降れば水玉に、夜空を見上げればお星さまでいっぱいに。チューリップを見ていたら、そのお話を思いだしました。大人になった今、私たちは何を見て、何に心を動かしているでしょう。目に映るもの、そして、世界に顕われているものすべてが、私たちが身にまとっている「ワンピース」なのだろうと思います。
ツツジ(根津神社)|Azalea
ツツジがこんなにも素敵な花だとは、知りませんでした。街路樹のイメージが強かったです。小さく密集する花に釘付けで、全景を見渡す余裕があまりなかったというのが正直なところです。(根津神社Webサイト)
散歩にて
木瓜(ぼけ)|あかるく まるい 光のような 花。
牡丹|ここ数年、GWには両親と訪れる、ぼたん園。我が家では、母の日はカーネーションではなく、ここで選ぶ牡丹を贈ります。
こうして改めて様々な花の中で牡丹をみると、本当に艶やかですね。舞台のような、独特の「世界」をひろげています。
新緑の散歩道|同じくGWには、新緑をたくさん散歩しました。ちょうどこの写真を撮ろうとしていたとき。カメラを構えて色鮮やかな光と影を追う私をみて、通りすがりのサングラスをかけた若い二人が、ふと視線を樹木たちの方に上げて。「サングラス、いらないね」と言って、はずして歩いていきました。
カタクリ| Dogtooth violet〜SprinEphemeral 雪どけ後の林や野山 一面に咲いて、あっという間にあとかたもなく消えていく カタクリ。まさに、春をつげる花・春の妖精です。